お盆の多忙な時期に2人しかいないスタッフが1名コロナの濃厚接触者になり出勤不可に・・・。
他店でも出勤不可のスタッフが多数出ていて応援に来て頂く事は出来ず・・・。
休業か一人運営か・・・。悩みましたが常連のお客様の事を考えると休業にはしたくない！と思い店を開ける事になりました。

やはり一人営業だと、とても忙しくバタバタしながらオーダーを作り、合間にテーブルを拭きに行ったり、食洗機が無いから少しの間で必要な食器を洗ったり・・・。
頭で段取りを考えながら働いていました。
そんな中、お客様より「ゆっくりでいいからね」とか「ダスターとアルコール貸しな。私が拭くよ」とか帰り際に「頑張ってね」等、沢山のお客様の声を頂きました。

11名の席数なのですが、ドーッと満席になったらお客様が止まり、また食べ終わる頃にお客様が来店。時々マルハンスタッフがのぞきに来ての繰り返しでピークを乗り切る事が出来ました。
いつもとお客様の入り方が違うなと思ったのですが、なんと！！マルハンスタッフがお客様の食事休憩をコントロールしてくれていたのです！！お願いしたわけではなく、マルハンスタッフがごはんどきの事を考えて行動してくれたのです！！
本当にお客様、マルハンスタッフに感謝しかない日々でした。

人は「出会い」そして「別れ」があります。私達「大川店」でも勤続16年大ベテランの境さんがご家庭の事情で2022年4月に退職されました。
頼りになる大先輩で、私達スタッフからの信頼は厚く、お客様も沢山の「境さんファン」がいらっしゃいました。そんな姿を見て「いつか私も境さんの様なスタッフになりたい」が私の目標となっていました。

それから慌ただしい日々が過ぎ、新しいスタッフも増え、境さんとは連絡を取る機会が少なくなってしまいました。そんな中11月3日にマルハンのリニューアルがあり、準備等で頭がいっぱいになり、自分に余裕が無くなっていた時、上司の光益さんから「連絡を取ってみたら？」と言われ、久々に境さんと会う事になりました。

会った瞬間お互いに涙が出て、話が出来たのはほんの短い時間でしたが気持ちが落ち着き、元気を頂く事が出来ました。境さんも私達スタッフの事、お店の事がとても気になっていたけれど、忙しそうだったので連絡を控えていたと伺いました。

これからも様々な「出会い」「別れ」があると思います。
私は退職されても「皆元気にしているかな？近くに迄来たから寄ってみようかな？」と思ってもらえ、新人スタッフからは「ごはんどきに入社して本当に良かった」と思ってもらえるお店造りをこれからも続けていこうと思っています。

2022年、私の最悪で最高の出来事をお話しします。

7月のある日のことでした。
大先輩のＡさんが癌の告知を受けたことを聞きました。

Ａさんとは、前々からイベントチームとして一緒にお仕事をしており、大変お世話になっていたので初めて聞いた時は、頭が真っ白になって理解できないくらい驚きました。
しかし、目の前のＡさんがあまりにも絶望的な表情をしていたので、そのときばかりは毎日、叱咤激励していました。

幸いにも早期発見だったこともあり、今は元気にお仕事をしています。
Ａさんが職場に戻られた時、「活かされた命なのだから、悔いのない人生を送る！」と、目をキラキラ輝かせながら今後のお仕事のビジョンを語ってくれ、いつになく頼もしく、とても心動かされました。

この経験から自身の健康管理は、忙しくて、、、面倒で、、、と後回しにしがちですが、当たり前と思っている今が当たり前でないことや、健康の大切さ、また、健康診断を侮らないことを胸に刻み、人としても、マルハンダイニングの社員としても、一日一日を大切に生きようと改めて感じました。

また、Aさんが闘病中周りの方々がAさんの帰りを心から信じ、「Aさんが戻ってきてから一緒にやろうっ！」と、いい意味で頼り、踏ん張ってお仕事をしている姿をみて、Aさんの日頃からの仕事に対する姿勢や、人柄の良さを感じマルハンダイニングでの素晴らしい出会いに感謝しています。