2020年 イズムの芽 エピソード 語り継ぐ、代表エピソードをみんなで選ぼう

No.1

ずっとずっとありがとう

金賞 ポスター

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高浜店の事務所のそばの休憩テーブルの上に、小さな小花がグラスに飾られています。

昨年12月31日に体調不良で1時間早退をし、リーダー小笠原さんが自宅へ車で送ったのち1月2日に、佐橋さんが旅立たれました。

佐橋さんは75歳で定年でしたが、ごはんどきが大好きで勤務がしたいとあり人事に相談の元、延長して勤務をして頂いていました。

いつも「働かせて頂いて嬉しい」と言っていて、私が巡回で高浜店へ行っても「いつもありがとうございます。風邪はひいていませんか?」と気を配ってくれます。そして「今、私がはまっているほうじ茶ラテが美味しいから」と出してくれます。

高浜店へ電話をしたときも、「いつもお世話になっています」「ありがとうございます」の言葉が返ってきます。

佐橋さんは、常に周りの方に気が付ける方で、私やESが勤務の際にも「遠くからありがとうございます」勤務が終わり忙しくてきちんと挨拶が出来ない時には、そっと携帯の下にメモがあり、感謝の気持ちを伝えてくれます。

75歳でも仕事をさせて頂いてという気持ちがあるからこそ仕事にも熱心で、新メニュー時には手帳に写し覚えています。営業中でもあっても、ご飯が!と思うと「もうすぐ炊き上がりますわ」とさりげなく、無くなりかけた食材等の補充や仕込みが出来ていました。

そんな佐橋さんが突然旅立たれ、今でも高浜店へ行くと佐橋さんがいる様です。

1月4日のお通夜に皆で参列させて頂きました。そんな時、親族の方から、生前スタッフ皆で写した写真があり、嬉しそうに話していたことがあり、その写真を棺の中に入れてあげたいと…。

心あたりのある物を見せたところ私が以前、佐橋さんの事をイズムの殿堂で書いたもので『誰にでも気遣いが出来るお姉さん』が殿堂入りした時の写真でした。その原稿が欲しいとあり、そのカラーの原稿を親族の方へ渡しました。イズムの殿堂入りをした事を、嬉しそうに親族に話をしていたそうです。それと一緒に、勝手な判断ですが、ごはんどきの制服を1着、一緒に棺の中に入れさせて頂きました。

きっと「まだ種元さん、向こうへ行っても私を働かせるの?」と好きなほうじ茶ラテを持ちながら、怒っているかも知れません。

投稿者のひとこと

佐橋さんが旅立たれた事は悲しいですが、いつも回りの人に感謝の気持ちを持ち、一生懸命、自分の出来る仕事を全うされ、本当に優しいお姉さんでした。そんな佐橋さんへずっと、ずっとありがとう、の感謝の言葉を贈りたい。私自身も、そんな佐橋さんを見習い感謝の気持ちを持ち、今後も行動して行けるようになりたいと思います。

投稿者種元 まゆさん

No.2

人命救助 誇れる仲間!!

銀賞 ポスター

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ある日の出来事です。休憩から戻ると、お店のカウンターの上にビニール袋、雑巾、バケツが置いてありました。いつもと違う様子に何だろう?と思いスタッフに聞いたところビックリするこんな事があったそうです…

夕方遅くで店内にはお客様が一人、歳は40歳くらいの男性。恐らくご新規のお客様で、あまりお見かけしない方でした。生姜焼き定食を注文されたそのお客様は静かにお食事を取られていましたが突然、もがき苦しみだしました。

異変に気付いた市村リーダーがお声をかけると、どうやら食べ物がノドに詰まったらしく「息が出来ない…」とのこと。見る見る顔色が変わり、お水を差し出すも飲み込めずにその場に吐き出してしまう状態。

即、救急車を呼ぶべきだと判断した市村リーダーが電話を手にし、119番しているその時バックヤードで別の作業をしていた大学生のアルバイト西海君がホールに飛び出しお客様を抱え上げ、体をゆすり、背中を押し、救命措置。お客様は無事、詰まっていたものを吐き出し、落ち着きを取り戻し帰られたそうです。

数日後、そのお客様はまた来店され「先日は申し訳ございませんでした。ありがとうございました。」とお礼を伝え、お食事をし、帰っていかれました。

今回、私は休憩中でその場には居ませんでしたが果たして自分がその場に居たら市村リーダーのように、異変に気付けるのか?実際に救急車を呼べるのか?現在も大学の野球部所属で救命の知識はあったにせよ、西海君のように側に駆け寄り行動できるのか?ただオロオロするだけで何も出来ないのではないかと思ってしまいました。

4月に茨城エリアに中野SAMが着任した際に「判断に迷うイレギュラーな事が起こったらP店、私への報告は事後でいいです。自身の良心に従い、まずは即行動してください」と我々に言っていたのを思い出しました。

人間、とっさの時はそれがなかなか出来ないものだと思います。今回、行動に移した市村リーダーと西海君の事は大げさかもしれないけど、「人の命を救った!」と誇りに思います。

そんな優しくて頼れる2人を見て、私も「考えるより行動!」そして、困っている人がいたら声をかけて手助けできる人間になろうと思った出来事でした。

投稿者のひとこと

PS:おう吐物の処理時の汚物処理キットも皆で再確認しました。

投稿者横田 純子さん

No.3

夢を胸に輝く看板娘

銅賞 ポスター

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串カツ田中清瀬店には、最高の笑顔と底抜けの明るさでお客様からもスタッフからも愛される看板娘、まっきーこと、中田真輝さんがいます。中田さんは、串カツ田中で年1回開催されるBIG SMILEコンテストにもエントリーし経堂店の遠藤芽衣さんと共に、約4000人のスタッフの中からTOP10に選ばれました。

惜しくも3位で最優秀賞は逃しましたが、堂々としたプレゼン内容でマルハンダイニングの存在を知らしめてくれました。

串カツ田中は、お店の設計がバリアフリーになっていなくても心を込めて接客して喜んでもらおうという「ココロのバリアフリー店舗」にも参画しています。実際、清瀬店にも車椅子のお客様が来店されることがあります。清瀬店のお手洗いには段差があり、車いすのお客様が利用することはできません。

そんな時、中田さんは自身のアンテナの高さからすぐに店を飛び出し、向かいのセブンイレブンへ行き「串カツ田中です。車いすのお客様がご来店されますのでお手洗いを使わせていただくかもしれません。その時はよろしくお願いします。」と事前に挨拶を済ませます。

そして、来店したお客様にも「当店のお手洗いは段差があり使用が難しいですが向かいのセブンイレブンに話をしてあるので、お手洗いの際はお気軽にご利用ください。」とこちらから安心して頂くお声がけをします。

普通なら、なかなか気づけないことにすぐ気づき、そしてすぐ行動にする。まっきーが心の底からお客様の為を思い、日々業務にあたっているからこそ出来る行動だと思います。相手のことを想う行動の陰に、しっかりと自分の夢を見つめ日々努力を続ける…それこそが中田真輝さんの強さだと思います。

実は、中田さんには聴覚障害をもった妹さんがいらっしゃいます。小さいころから家族の障害と向き合い、手話も身に着けました。短大で保育士の資格を取得し、現在は大学に編入して福祉の勉強をしながら、清瀬店で働いています。中田さんは妹さんのことを話す際、決して暗い感じで話したりせずいつもと同じように笑顔で明るく話してくれます。そして、明るく胸を張って夢を話してくれます。

「私は将来、手話通訳士として特別支援学校のろう学校幼稚園教諭になるんです!」

投稿者のひとこと

串カツ田中運営部も6店舗になり、たくさんの仲間が増える中、日々勉強になることがたくさんです。お互いに切磋琢磨し、運営部が、各個人が成長することによりより大きな影響の輪をマルハンダイニングに、そしてマルハングループに広げていきます。

投稿者乙黒 浩一さん